[00:12.64] [00:32.63]生まれながら負いし [00:34.62]罪で在るが故に [00:36.61]倫理、背徳感 [00:38.61]恐れる事無かれ [00:40.62]抑え切れぬ衝動からの [00:44.65]語り掛けに身悶える [00:48.64] [00:56.63]鏡映す姿 [00:58.63]倒錯するほどに [01:00.71]偽装映し出して [01:02.61]眩暈がするほどに [01:04.61]無神経な貴方達は [01:08.60]何故に「真実だけを」と [01:12.66]映すのか [01:20.58]身をえぐる [01:28.56]カタルシス [01:36.57] [01:40.58]其れならばいっそ心に添えて [01:44.60]この身体浄化すればいい [01:48.62]拒絶への悲願 進化の啓示 [01:52.61]樟脳の香るセルロイド [01:56.57]銀の髪と紅く深いガラスの眼で [02:00.59]作り上げた似せて非ナル私へ [02:04.58]生まれ変わる時が来ると疑えずに [02:08.60]そっと撫でて抱いた人形への焦がれ [02:12.68] [02:28.65]人であるが故の [02:30.68]絶えて消えぬ欲に [02:32.65]比例、加算された [02:34.67]何ガロンもの憂鬱 [02:36.65]ずれた価値を責める抑圧 [02:40.63]耐え難きし干渉者よ [02:44.67]あと少し [02:52.60]完全な [03:00.60]器へと [03:08.64] [03:12.60]すげ替えた身体壊れる日まで [03:16.62]老いる事も無く美しく [03:20.62]拒絶への悲願 進化の繭と [03:24.63]暖かさ棄てたセルロイド [03:28.60]黒のドレスからはずっと求めていた [03:32.63]細く華奢な四肢がしなやかに伸び [03:36.57]白のレース揺らしそっと歩き出すの [03:40.55]思い描いていた孤高の創世へ [03:46.37] [04:18.64]銀の髪と紅く深いガラスの眼で [04:22.65]作り上げた似せて非ナル私を [04:26.65]縛るモノも責めるモノも有りはしない [04:30.71]孤独だけが私癒し続けて往く [04:34.70] [04:42.70]——終——