[00:01.25]暗い部屋の中でずっと上を見てた君は [00:15.23]君は僕に言うんだ。『ボクも見てみたいな、輝く青い空――』 [00:27.98] [00:28.79]『ねぇ、お話して 輝く青空のこと』 [00:42.40]そうだね――今日は少し雲がかかり、日が零れて、暖かく振り注いでたよ。 [00:58.22]君の知る空はこの狭い部屋の天井で [01:05.23]寂しげに笑う君は空が見たくて [01:12.29]哀しいくらい白い肌が僕に語りかける。 [01:19.48]『広い青空が、見たいんだ』 [01:23.80] [01:26.40]編曲:柊P [01:29.40] [01:38.31]『明日の天気は大雨になるって。嫌だなぁ……』 [01:51.98]『雨の音が響くの、この部屋にさ』 [02:05.46]『それがさ、ボクに言うの』 [02:12.26]『―部屋の外に大きな空があるよ、見て御覧。ってさ――』 [02:21.04]いつか父にねだって貰った母親の形見 [02:28.00]青い鉱石を砕き水に溶かして [02:35.18]僕は君に空を見せたくて青く紙を塗った。 [02:42.22]濡れた紙は少し、破けた。 [02:46.75] [02:47.14]重ねた色はやがて淡く光を揺らした。 [03:00.85]濡らした紙はやがて境界線をぼかした。 [03:14.75] [03:38.82]蝋燭に照らされた暗い狭い部屋の中で 君はそのまま深い眠りに落ちた。 [03:52.77]僕は君に空を見せたくて青く紙を塗った。 [03:59.86]君は僕を見て、微笑んだ。 [04:04.35] [04:05.14]君が見ていた青空はきっと誰が見てたより、 [04:12.19]優しく僕らを包んでいたことだろう。 [04:19.28]壁に飾られた額の中の僕の絵の裏に、 [04:26.30]小さな文字で、