アタシの前の道は他人の足跡だらけ 同じようなサイズの跡を踏んで進む 十人十色だって同じ色に見えるわ 髪型も人生も誰かの物真似ね もしも世界中不幸せな人が 一人もいなくなれば幸せもなくなるわ 比(くら)べる人がいなくちゃ “前”も分からずに 知らないうちに誰かの背を見て進む 「キミだけの道」なんて 本当は無いのかも 悲しい事はどうして悲しいと感じるの 当たり前の感情もきっと借り物でしょ もしも世界中誰か一人でも 幸せに出来たなら幸せになれるかな 色んな人の絵の具を少しずつ混(ま)ぜて アタシは画用紙(がようし)の中未来を描く カラフルなはずの絵も真っ黒に見えるわ いつの間にかアタシは暗闇の中で 夢迷子(ゆめまいご)になって振り向き立ち止まる 広がる暗闇の中偶然見つけた 空っぽの大きな箱に何を入れようか アタシが背負ってきた物全て詰め込んで 誰かに盗(と)られない様にどこかに隠そう 本当のアタシだけの夢の宝箱を