lalala … 夢を運ぶよ 神様がいる町 母なる大地 尊き神の御許 小鳥が鳴き 風がそよぎ歌う 僕らの世界 フォルトゥーナ 優しい刻を与え 楽しいものが溢れて ダレカに監視された 偽りの町で 「まがい物」と呼ばれた 少年は町で一人 違和感と絶望に耐え続けていた 「僕だって望んで産まれたわけじゃない」 誰にも聴こえない声で叫んでも 「     」 誰も気づくことない 偽りの町は今日も 誰かを祭り上げて 平和を保つでしょう 檻から逃げ出した 羊を追うことはない また新しい子羊 一人祭るから 偽りの町は今日もみんな幸せだから 羊が絶望しても誰も見ないふり 路地裏 出会った赤髪の どんなに叫んでも届かなかったのに 「     」 赤髪の旅人は 寂しそうに目を伏せ 少年を抱き寄せて 優しくささやいた 初めて声が届き 少年は気が付いた 助けてくれるのは 神なんかじゃないと 「この町を出なさい 君は何も悪くない」 こらえきれず泣いても ずっと側にいてくれた ひとりぼっちだった 少年の手の中には 傷ついた宝石 子羊はその夜、町を捨てた