少しだけ濁った スピーカの音ささやくメロディ かすれてる口笛 うろ覚えてユニゾンする なだらかに消えてゆく 完璧なフェロはどれ 金色の月の光 ぎこちなく抱きしめてくれた それだけでとてもうれしい やがてこんな夜が 古い記憶で満たされてゆく 膨らんだ時間に 町の色を流し込んでいく 不確かなモノローグ 泡のようにのぼってゆく 見上げれば 降り注ぐ  すべての人のすべての思いが それだけでとてもうれしい