原曲 天空のグリニッジ 夜空が妖しくざわめく 月光の下 幻想歌 独りでも 弧を描き 廻り狂つてゆく 朝を遠ざけようとせん ゆらりゆらり揺らめいた 何故に何故に瞬く ふわりらわり浮かんでは 全て全て消えてく 無様な道化師よ 自分さえ傷付け 台本と重ね合う 都合も良く書かれた 天秤に掛けられた台詞 無様な道化師よ 幻に呼びかけ 誰かを待ち受ける 来ない 誰かを 妖気な影と闇夜に踊る 揺れる変拍子 惑わされたのだとしても ただ 星が囁く今は 曖昧な夢 紡ぎて 酔い痴れよう 酔い痴れよう ただ... ただそれだけ... 翼に見惚れ駆け出す 暗闇紛れ 見失う 気が付けば 落とし穴 微かに光射す 欠伸をして仰ぎ見んと ひらりひらり風強く 哀れ哀れ浚われ もがくもがく羽討てば 落ちる落ちる低空 蒼褪めた鴉が 目を腫らし叫んだ 裏返せど十六夜 身を持ちて思い知る 失意と決意の違い 蒼褪めた鴉は 声枯らし嘆いた 末だに明けぬ夜を 明けない夜を 遊び相手が 散りばめられた 星が降り注ぐ 啼けないのなら祈るしかない 水面揺らした空は 脱兎の如く 手招き 届くならば 届くならば 今にでも 芝居じみた奴は 星屑を掴んだ 高鳴り抑えられず 雄叫び挙げるように泣く 止まり木見つけては 羽を休めた奴 風已めば瑠璃の空 期待を抱く 心の臟すら 焦げ付くような 歌が響いてる だからか 頬伝い涙 どうしたものか 朝は遠い彼方のものかと それならもう 御機嫌よう さよならしてやる