砂に触れて 乾いた肌を 癒すように 覆い隠して 壮大な大地を 歩き続けた 水を求めて 乾いた身体に 一粒の水を 渇きを逃げれるように 私は潤いを求めた 辿り着いた村で 私は 一度水を求めてみた 旅人にやれる 水はないのだと 村人は見捨てた 風に触れる この一時を 感じながら 生きる人達 砂漠の砂よ 今日は私に 水をくれますか 動きを失い 砂に倒れて 日差しに打たれながら 大地にこの身体を注ぐ 土へ還り 人の糧に それがただ一つの望み この地で生きる人の 苦しみを わかっているから 砂に埋もれ 月を見上げて 光る石を 手に取り願う 砂漠の砂よ 私の糧を 届けてくれますか 砂に変わる身体を見つめ 流れる先に人を感じだ 私のように 砂になる人が 現れぬように