[00:11.94]いとおしきものよ、うつくしきものよ。 [00:15.87]咲け、散れ、舞え、かくして、また、強く、凛と [00:21.31]いとおしきものに、うつくしきものに [00:23.01] [00:38.58]円なる月が、欠かされたとしても [00:47.06]めぐりあわせた [00:49.88]その丛雲の小粋なはからいとしましょう [00:56.05]咲き誇る花が、飛ばされたとしても [01:05.19]風の行く先に思いを驰せて [01:09.61]その旅の無事を祈りましょう [01:13.98]変わる季節ごとに、趣を変え [01:18.45]その命を集めて、彩を為す [01:23.17]さぁ、谁の手も借りることさえなく [01:29.77]大地を、咲かせ [01:31.76]地を満たせ、大輪の [01:36.27]人の及ばぬところ、あるがまま咲き誇る [01:45.19]―そんな世界こそが、どこまでも美しい [01:49.91]命の限り [01:54.09]悠か永久に失われぬ華の色をして [01:59.07]永遠を為す [02:03.23]わたしは見守るばかり [02:25.69]生まれ出でたものが、枯れ朽ち行く様も [02:34.38]一つの環を為す中になくてはならないもので [02:43.40]同じように見えて、同じものは二度と [02:52.43]めぐりあわせることなどないまま [02:56.84]その姿、栄華の万華鏡。 [03:01.36]終わる季節ごとに、また新らしく [03:05.66]その命を戻して、彩を生む [03:10.42]いざ、谁の手も借りることさえなく [03:16.97]空へと、還せ [03:19.10]天に舞え、大輪の花 [03:23.55]人の及ばぬところ、全て今還り逝く [03:32.58]―そんな世界こそが、どこまでも愛しい [03:37.29]儚きものに [03:41.34]悠か永久に失われぬ華の色を添え [03:46.37]永遠と呼ぶ [03:50.43]わたしは見守るばかり [03:57.29]…谁よりも傍に、朋として [04:03.64]その権化にして俵象たる、私として [04:13.51]―かつて、いとおしきものに、生まれ出で [04:22.10]そしてうつくしきものの、夢を見た [04:34.99]咲き誇れ、大輪の花 [04:39.51]何も欠けることなく、競われることもなく [04:48.59]どんな弾幕よりも輝きを放てよ [04:53.36]ああ、凛として [04:57.45]悠か永久に失われぬ華の色を魅せ [05:02.33]永遠とする [05:06.58]わたしは見守るばかり [05:11.29]咲け、散れ、舞え [05:15.77]かくして、長きこの旅路の行き着く果てに [05:20.45]また、強く、凛と [05:24.72]わたしは見守るばかり [05:30.58]