[00:02.220]果てなき自問自答 [00:06.080]幾度なく幾度となく [00:09.940]答えの出ぬ問いを [00:13.790]谁にでもなく投げつける [00:17.640]告げるは、葉わぬと [00:21.490]心に渦巻かせたまま [00:25.290]今はただ、笑っていよう [00:29.200]…全てはあの方のため [00:34.590]その耳は聞こえるか [00:38.190]この心の雄叫びを [00:41.700]その力は探せるか [00:45.070]この心を埋める手立てを [00:48.780]「正義とは、何なのだ [00:52.210]「この私とは、何なのだ [00:55.660]「真なるとは、何なのだ [00:59.170]「善なるとは、何なのだ [01:02.790]崇め奉られ [01:06.200]私は寄辺となった [01:09.720]呼ぶなら「偶像」(idol)と [01:13.170]それが最も相応しい [01:16.750]一心に [01:20.090]信ずる者達がいるなら [01:23.750]一身に [01:27.070]その祈りを [01:28.580]受け止める [01:30.730]それが“義”でなくて [01:33.290]何であろうか [01:35.990]だとしても、/ [01:37.790]人よ知れ [01:40.350]その合わせる両の手が [01:44.690]武器を取り [01:47.390]いつしか弓引くようになるのだと [01:51.690]どうか知れ [01:54.310]その讃え崇めるものは [01:58.840]かつて畏れ [02:01.470]封じたものよりも邪悪なのだと [02:05.700]人よ知れ [02:08.500]その慈愛満ちる笑顔は [02:12.760]いくつもの/ [02:15.410]見えぬ悲しみをも孕むのだと [02:19.850]どうか知れ [02:22.430]その直向に捧げる偶像崇拝(しんこう)が [02:26.860]かくも脆く [02:29.460]ともすれば危ういものなのだと [02:37.380]「祈りとは、何なのだ [02:40.780]「その救いとは、何なのだ [02:44.400]「邪なるとは、何なのだ [02:47.970]「善なるとは、何なのだ [02:51.360]「正義の代弁者」 [02:54.820]その実、詐欺師まがいの [02:58.280]私の、この笑顔に [03:01.920]何の意味があるというのか [03:05.350]必死に [03:08.880]救いを求める恩人(とも)の声に [03:12.390]応えずに [03:15.770]ただ伫む [03:17.210]何もできず [03:19.400]それが“不義”でなくて何であろうか [03:24.490]だとしても、/ [03:26.320]真実を告げることなど [03:30.590]できはせず。/ [03:33.390]ただ、人の崇める [03:36.840]「神」として伫むのみで [03:40.470]そんな思いを [03:43.130]胸に抱きながら繕う [03:47.350]この笑顔が [03:50.210]嘘でない筈がないと [03:52.850]人よ知れ [03:53.990]祈りは [03:54.750]かくも脆く [03:56.080]かくも弱く [03:57.790]かくも儚く [03:59.650]かくも薄く [04:00.940]私は [04:01.930]かくも [04:03.200]かくも [04:04.850]かくも [04:06.590]かくも [04:07.980]…であっても、/… [04:09.000]人は信じ続けずには [04:11.960]明日に進めないのだとしたら [04:14.960]せめて笑っていよう [04:17.200]寄辺となろう [04:19.020]私はただ、あの方のために [04:29.290]ああ、いつか、人よ知れ [04:36.520]―私の、声を聞け