さくら さくら 何時の世も 春の色 いつも此処で 思い馳すあの空を 遠い 遠い 雲間から差し込んだ 光は今も昔も変わらずに 私を照らし出し 曖昧な受け身 形成す 落ちた影の 輪郭のぼやけた陽炎 その中に いつまでも漂う 意識 誰か 此処を 暴いて欲しいと願う けれど それは 何かがひとつ終る 春の欠片を 集め呼び起こされる 古い記憶片 バラバラの感情引き出す あれは 髪の長い少女 今でも手を差し伸べてる 金色の光と混ざる 私は 風を感じ鳥の詩を聴き 霞立つのよ 柔らかな桜色かな 刹那 花びら舞って 肩にかかる 一瞬の出会い 幾千幾万となぞる さくら咲く わたしの この上