モノクロの世界が色を帯びて、 鮮やかな光に包まれてく。 小さな手のひらで握りしめた、 宝物はいつか色褪せても。 あなたがくれた言葉、 今でも私はこの胸に抱いてる。 目を閉じればいつも、思い出す。 果てしない時を経て、 無くしたものも増えて、 数え切れない偶然の重ね続けて、 私はここにいるの。 大好きな今を抱きしめたら、 あの日の声が聞こえる。 約束の言葉。 パノラマの世界を覗き込んで、 無限に広がる空を仰いだ。 知らぬ間に私も年を重ね、 窓からの景色は移ろうけど。 振り返ることさえも許されないほど、 足早に過ぎてゆく季節の片隅に、忘れ物。 果てしない時を経て、 重い荷物も増えて、 数え切れない後悔を重ね続けて、 私はここにいるの。 懐かしい過去を振り返れば、 あの日の声が聞こえた気がした。 見上げた星の色も、 壊れかけのピアノも。 通り過ぎた日々はもう戻らないけど。 降り注ぐ雨のあと、 輝き続ける虹の下で、 あの日の声を聞かせて。 果てしない時を経て、 愛する人も増えて、 数え切れない幸せ重ね続けて、 あなたの傍にいるの。 大好きな今を抱きしめたら、 あの日の私が微笑んでくれた。 もう一度だけ呟く。 約束の言葉。