世(よ)に虚(むな)しさが満(み)ちるならば 其(そ)れを捨(す)てて 向(む)かう一路(いちろ)彼方(かなた) 稜線(りょうせん) 尾根(おね)に沿(そ)う裸弦(らげん)の月(つき) 緑(みどり)の眼下(がんか)には千(せん)の国(くに) 旅(たび)ならば全(すべ)てが私(わたし)の参道(さんどう) 難攻不落(なんこうふらく) 門前(もんぜん)のダンジョン 反響(はんきょう)す 錯乱(さくらん)の伴奏(ばんそう) 演者(えんじゃ)なきとき 帰還者(きかんしゃ)の談(だん) 山河(さんが)総共鳴(そうきょうめい) 地割(じわ)れに雨(あめ) 怒(いか)れ天(てん)は人為(じんい)の策(さく)に負(まけ)ぬ いかにもの知(し)らぬと申(もう)されようが 断(ことわ)りなくば?この先(さき)は通(とお)さん その歩(ぶ) 訳(わけ)ありとは聞(き)く オアシス 忘(わす)れじのイチ道理(どうり) 願(ねが)いの源泉(げんせん)からの衝撃波(しょうげきは) 残(のこ)っていた哀歌(あいか) 時(とき)の狭間(はざま)の ほとりに咲(さ)く華(はな)のように もうあなたを 見送(みおく)るだけしかないから つらい 恐(おそ)るな人(ひと)よ、殺生(せっしょう)は好(す)かぬ その声(こえ)を返(かえ)そう これも縁(えん)よ 鬼(おに)の面相(めんそう)など山(やま)に合(あ)わぬ。が、 犬(いぬ)、鳥(とり)にあらず もののけである あるいは岩(いわ) とさえ言(い)うものもいた 言葉(ことば)は棘(とげ)ともなると見(み)た 詞(し)は長(なが)い夜(よる)に溶(と)けるやまびこ バラ色(いろ) 幽玄(ゆうげん) 気質(かたぎ)の知行(ちこう)と経(きょう) そっと触(ふ)れた夢(ゆめ)の中身(なかみ)が 記憶(きおく)で塗(ぬ)りつぶされて見(み)えない 心(こころ)のアザを 隠(かく)し通(とお)せるはずなどなく もう弱(よわ)さを 抱(だ)いてた腕(うで)に力(ちから)が ひとり泣(な)いても 超(こ)えてゆけるはずなどなく 愛(いと)しい手(て)の 跡(あと)がまだここにある、Love you,cry そっと触(ふ)れた夢(ゆめ)の中身(なかみ)は ずっと待(ま)てば来(く)るような気(き)がして 恋(こい)と染(そ)めてよ この身(み)小(ちい)さく 儚(はかな)い空(そら) 急(いそ)いでよ 指(ゆび)の隙間(すきま)から消(き)え You’re too, Far あなたを 見送(みおく)るだけしかないから