どうして 僕たちは 幾つの夜を越えたろう 隠して 涙は 似合いすぎてしまいそう 風祭後 色褪せぬように手を乗せた 咽せ返る丁銀の刃 触れないで おくれ着ぐるみ 紅が落ちた木では 美しくない 鳴応 誰だって 陽気になれば 眩しいね 無理言って 不思議 ありきった悲痛な目には 遭いたくもないけど ひとりで過ごすには 少しだけ長すぎる 夜を縮めて どうして 泣き顔を 心の奥に見せたの この血 駆ける身は 急に暮れた 空の焦げ どこへ行きたいと海図 振り切って 澄みきってた日々 不似合いな夕陽の頃 脱け殻の夢 清艶 言伝に代えて刃 それじゃね それだけじゃダメ 弱輪がもげるような 浮遊 解いて 交わりは 幾つも声をあげたわ 堕として 無くした ものばかりが 過る世へ 五つ数えて オリオン座を撃て 束灯り 晴れた日に降る 雨も素敵ね 檻を焼き切れ 火は唄い 霧笠宴 赤き朱炎の御子 宵の枕辺 ああ恋しいお人 肩に ひらひら 異国から届けられる 季節を待ちわびていた こうして 街は今 家路を捻じ曲げてくの 思い出の森へ 打ち鳴らした 鐘の音を