繰り返す不幸と孤独の連鎖に堕ち 不安に脅えて 行く先を失くして迷いの闇を彷徨う そんな人々にただ一言【大丈夫】と 優しい言葉をかけて ほんの少しだけ笑いかける 人間はとても弱く 脆く 寂しい生き物だから 目の前に見える安らぎに手を伸ばす 息が詰まりそうな程に狭い鳥籠の中で 鎮座す(いき)る教祖(わたし)の姿を見て 信者(ひと)は何を思い求め 何の為に祈るのか 救える力も何も持たないただの少女(かみ)に 自分のことも【幸福】と思えないのに どうして他人(ひと)を【幸福】に出来るだろう? だけど私の声は 【歪んだ世界に聴こえる羽音(はおと)】 溢れる不幸を糧(かて)にして羽ばたく