舞(ま)い散(ち)る雪(ゆき)に積(つ)み重(かさ)ねて 舞(ま)い散(ち)り終(おわ)る静(しず)けさには 曇(くも)る窓(まど) 冷(ひ)え切(き)った 霞(かす)んだ目(め)外(そと)を見(み)つめていた 遠(とお)く雲(くも)のように染(そ)まった 白(しろ)い雪(ゆき)の音(ね) 冷(つめ)たい風(かぜ)に体(からだ)を揺(ゆ)らし 時間(とき)を重(かさ)ねて進(すす)んで生(い)きてく 止(と)められない この想(おも)いだけ 失(な)くさない溶(と)けるまでは 舞(ま)い散(ち)る雪(ゆき)に積(つ)み重(かさ)ねて一度(いちど)でも包(つつ)み込(こ)みたい 踏(ふ)み出(だ)した足跡(あしあと)探(さが)して そっと 溶(と)けるの 沈(しず)む雲(くも) やわらかな 白(しろ)い手(て)に指(ゆび)を重(かさ)ねていた 届(とど)く 月光(つきびかり)に染(そ)まった 暗(くら)い雪(ゆき)の夜(よ) 伝(つた)わる想(おも)い伝(つた)わる鼓動(こどう) 時間(とき)を重(かさ)ねて積(つ)み上(あ)げられてく 届(とど)くことのできない弱(よわ)さ 溶(と)けるまで探(さが)さないで 舞(ま)い散(ち)る終(おわ)る静(しず)けさには 一瞬(いっしゅん)の思(おも)お出(で)さえも 消(き)えて無(な)くなりそうな気持(きも)ち 今(いま)は 残(のこ)して ずっと 舞(ま)い散(ち)る雪(ゆき)に積(つ)み重(かさ)ねて一度(いちど)でも包(つつ)み込(こ)みたい 踏(ふ)み出(だ)した足跡(あしあと)探(さが)して そっと 溶(と)けるの もう二度(にど)と触(ふ)れられないから 冷(つめ)たさに痛(いた)み刻(きざ)んで もう一度(いちど)出会(であ)える時(とき)まで そっと溶(と)かすの