ここで悲しみと 重力にさよなら 紳士的な車輪も あたしに察し動き出す 夜汽車にゆれながら 有終のまどるみを お慈悲の飴玉を なめて眠ろう ゆっくり ゆっくり 車輪の音が 途切れてゆくのが分かります 靜肅に 靜肅に 夜空にむかい 夜汽車はいま 離陸したのでしょう 紳士的と云ったが 暴力的とも云える 一粒の妥協も無く 運命の車輪はまわる ゆっくり ゆっくり 車輪の音が 途切れてゆくのが分かります 靜肅に 靜肅に 夜空にむかい 夜汽車はいま 離陸したのでしょう 弱者になり 弱者になり 最後にせめて 銀河鉄道の夢を見させて 本当は知ってる、離陸はしてない 本当は知ってる、離陸はしてない