[00:01.700]『少女を取り巻く状況が一変したのは、 [00:04.830]父亲の正妻とその娘が惨殺されているのが発見されてからのこと [00:11.040]犯人の痕跡はなく、後継ぎの期待は少女に寄せられた [00:17.120]父親は生涯初めてその存在に気づいたかのように、目を細め少女に笑いかけた――――』 [00:25.920]廻る――――穢れた祈りは、翳み [00:34.410]今も――――止め処ないヒカリ探して [00:59.160]『間断なく与えられる愛情 [01:02.060]誰からも虐げられることなく、路傍の欠片のように扱われることもない [01:07.650]これも、神が与えし奇跡なのだろうか…?』 [01:11.579]「もう一人の自分なんて、もう……いらない」 [01:15.939]ひとつ――――叶えば次をも願い [01:24.370]ふたつ――――叶えば更にと求めた [01:32.940]木々はさざめき 謡うように [01:41.160]祝福に揺れる 木漏れ日 [01:49.840]神様はいたんだとはしゃぐ少女 [01:54.239]それを否定する少女 [01:58.769]最後の邂逅は 眠りの奥 [02:07.189]優しい終焉は 夢の彼方へと遠く消えて―――― [02:24.360]「知ってる?夢の中で死ぬと神様に会えるっていう伝承。 [02:29.789]試してみようよ。存在するのか、それともしないのか……」 [02:35.080]『少女は歌うように囁いた [02:37.740]頬を撫でるような柔らかな風が吹く丘で、静かに横たわる [02:43.110]安心しきったようにゆっくりと閉ざされる瞳 [02:47.009]神様に会って、夢から覚めるまでお礼を言うのだと、微笑んで……』 [02:52.539]「ねぇ……私だけを、ずっと愛して――――」 [03:09.560]「孤独の果ては、もう見てきたよ [03:11.909]全ての感情が排除される、悲しい場所 [03:15.479]もう、あそこには戻らない」 [03:18.020]廻る――――穢れた祈りは、翳み [03:26.400]未だ――――止め処ないヒカリ探して [03:35.190]眠る少女は 疑いもせず [03:43.300]夢の中静かに沈んだ [03:51.900]そんな御伽噺なんて本当は [03:56.440]存在しないというのに [04:00.810]孤独や絶望は分け合えても [04:09.300]幸福の共有はできないのか……? [04:17.800]最後の邂逅は 眠りの奥 [04:26.500]優しい終焉は 夢の彼方へと遠く消えた―――― [04:43.639]『夢の中で、ひとつの魂が失われていった [04:47.699]翌朝少女が目を覚ましたときには、 [04:50.980]あんなに傍にあったもうひとつの意識はどこにも感じられない [04:56.250]ひとつの器に住まう片翼の、ただ唯一の殺し方』 [05:01.850]「ね?神様なんかいなかったでしょう?」 [05:06.750]『残酷に笑う少女は、ラスティか、それともリスティか [05:12.220]――――あるいは、最早そのどちらでもないのか……』