『空导の姫君と呼ばれる、见目丽しい少女がいた。 记忆を失くしたその少女が过去に犯したとされる、身に覚えのない罪や过ち。 そのひとつひとつが形ある幻影となり、彼女に深い苦悩を与えた。 知らない歌を口ずさむように。 息をするようにそれらのモノを斩り、空へと导いてゆく。 数え切れないほどに缲り返しても、终わることなく现れ続ける罪の幻———』 『瞳に宿る虚饰の苍———。 无数の死の上に立ち、不可视の枷に闭ざされた少女。 螺旋は旋律のように———。廻り続ける砂砾の悪梦』 罪は绝えず 虚ろな影を揺らす 砂砾混じりの风 运ぶは终の少女 小さな体躯 背负いし大剣は赎罪を 果たすために振るう 全てを断ち切るまで 遥か空导く 天壌无穷の宿命 终わらない悪梦の调べ 彷徨い纺ぎゆく 空导の姫君 翳る瞳に届かぬ愿いを刻んで 夜空に响く 咆哮は哀しき歌声のように すべてが始まる场所は欠けた记忆の海 探し続ける 笑颜取り戻すまで 脆く歪んだセカイに 闭ざされた 誓い仄苍く——— 欠けた罪を 葬ることは不意に 大切なものまで丧いなくすようで...... 畏れ怯えた 小さな少女は勇ましく 心折れぬように 前を见据え続けた 远く空导く 気高き堕天の大剣 薄暗にただ儚く 静けさに抱かれた 空洞の姫君 ひとひらの粉雪 消えゆく想いを缠って 透明な感覚 美しく奏でる歌声のように 戦う少女に微笑みかける者はない 煌く粉雪は てのひらに溶けてゆく 胸に抱いた决意は 渗んでも 失くさない永远に——— 『无明は、空洞たる自己を斩り裂くように酷薄に揺らぐ。 自分が何者であるかを问い続ける日々。 创造性のないその缲り返しには、一筋の光明さえ见えず......』 「けれど......だからこそ、このままでは终われないっ! 私はっ......」 翳る瞳に届かぬ愿いを刻んで 夜空に响く 咆哮は哀しき歌声のように すべてが始まる场所は欠けた记忆の海 探し続けよう 幻想の花を 不确かな罪 咎を背负い生きる空导の姫君 过去も未来も强く缚られたまま 脆く歪んだセカイに 夺われし名も知らぬ感情 罪に血涂れた大剣を 仄红く 掲ぐ虚ろな夜空へ——— 『冻てついた梦を溶かすように、少女は优しく睑を闭じた。 それは多分、自分の中に眠る、まだ失っていない何かを慈しむように。 罪に秽れ、血に汚れ......それでも、解放の时をただ信じて。 手の届かない星空を掴むように、小さな祈りを』 「———この手で、必ず终わらせる」