[00:00.00] 作曲 : RD-Sounds [00:00.00] 作词 : 少女病 [00:00.00] [00:01.00] [00:00.000]「国が管理する孤児院で生活する少女。 [00:04.820]年上の孤児たちは一人、また一人と順番に貰われていく。 [00:09.530]笑顔で新しい家族に迎え入れられる彼らに、 [00:13.530]羨望の眼差しを向けて……」 [00:16.120]「きっと、生まれ変わるみたいに何もかもが変わるんだ」 [00:20.700]「次は、彼女の番――――」 [00:23.510]誕生日には 枢機卿【Cardinal】様の [00:28.320]娘として引き取られることになった [00:34.530]でも喜べない 彼の舐るような視線に不安が募る [00:44.590]悩みを月に吐露した [00:50.070]その夜に意図せず立ち聞きしてしまう [00:55.690]「あの方々の趣味も困ったものだわ……」 [01:03.960]「記憶も瞳も 手足でさえも [01:09.240]全て別の子供のものを組み合わせることで、理想の娘を造る。 [01:20.430]養子でも、まだ幼い恋人でもある愛玩人形。 [01:28.450]人を人として見ない、偽りの博愛主義者……!」 [01:40.550]「猊下は、あの子の美しい瞳が欲しいそうなの」 [01:44.750]「その瞳からは、綺麗な粒の涙が静かに流れて――――」 [01:50.970]この瞳だけ欲しいというなら [01:55.900]いっそ自分で潰してしまいたい [02:01.430]けれどそんな怒りも どこか空虚なまま諦観に沈んでゆく [02:12.300]先に引き取られていった [02:18.080]この孤児院の義姉達は生きているの? [02:23.960]幸せになっていると思ってたのに―――― [02:31.720]長い夢をみた 蒼白の夢 [02:37.210]永遠と紛うような深くて優しい夢を [02:43.180]揺すられて目を覚ましたら [02:48.060]孤児院の教師達は残らず死体になっていた [02:54.900]「あのね、魔女がみんな壊していっちゃった……。 [03:05.000]こわかったよぅ……」 [03:10.420]「枢機卿【Cardinal】も殺されたらしい、と義妹が泣く」 [03:16.410]「どうして……?まさか、私達のため……?」 [03:21.240]用は済んだ、と [03:23.900]この孤児院から立ち去ろうとしている魔女を追って跪く [03:32.520]「何かしら。あなたも死にたい?」 [03:37.460]その問いに無言のまま ただ首を強く振った [03:42.920]楽しげに興味深げに [03:48.490]微笑んだ 蒼白の魔女は試すように囁く [03:56.460]「そう。なら、ついてきなさい。戻らぬ覚悟があるなら……」 [04:08.250]「少女は過去を想い返しながら、返り血に濡れた髪をみる」 [04:13.260]「確かに、あの日一度生まれ変わったのかもしれない」 [04:17.850]「感傷を捨てて、魔女の傍らに跪く。 [04:22.070]それだけが小女の――――シルエラの、存在理由だと言うように」 [04:27.760] [04:28.760] [04:30.760] [04:32.760] [04:33.760] [04:34.760]【 おわり 】