[00:01.00]プレゼント 礼物 [00:03.33] [00:05.67]Vocal:Mitsuki & Lico [00:07.50]Voices:悠木碧、户松遥、Mitsuki [00:09.46]Lyrics:少女病 [00:11.33]Compose&Arrange:ピクセルビー [00:12.86]翻译:静かに描く [00:14.34] [00:15.10] [00:15.61]果ての見えない広さだけが取り柄の貧困の街 惟有一眼望不见尽头的宽阔才能勉强算作可取之处的贫困之街 [00:22.35]この場所に生まれ落ちてしまったが最後 只要出生在这个地方人生便已无出路 [00:28.84]蟻地獄のように 抜け出すことは困難で 如同身陷蚁狮所掘的沙穴之中 难以再逃脱出来 [00:36.08]この街で生まれ育った 天涯孤独の青年【セリル】は 在这条街中出生而后长大 孑然一身的青年塞利尔 [00:43.36]生きていくために 餓死しないために "殺し屋"となった—— 为了能继续生存下去 为了不至于饿死街头 成为了一名“杀手”—— [00:56.77] [01:01.06] [01:07.63] [01:09.52]けれど殺し屋というのは自称だけのこと 然而杀手只是他的自称 [01:16.06]優しすぎるセリルは 仕事の悉くを失敗する 心地善良的塞利尔 每一次的工作均以失败告终 [01:23.02]不出来な人間に何度もチャンスは与えられない 机会不可能无数次降临在无能的家伙身上 [01:29.82]ただのなんでも屋として扱われるまでに 時間はいらなかった 不消多日 人们便仅仅将其当作一个干杂活的人 [01:39.05] [01:39.71]この街では そんな誰にでもできるような仕事は多くはない 在这条街上 那种谁都能做的工作并不多 [01:47.83]報酬もスズメの涙ほど 而且报酬也微乎其微 [01:53.68]このままでは 死ぬまでこの街から抜け出せない 先がない 若是一直如此 那么到死他都无法逃离这条街 也就没有未来 [02:01.15]悩むセリルに斡旋屋の老婆 新しい仕事の話が舞い込んだ—— 烦恼于此的塞利尔不久又听到介绍所的老妪那里 来了新的工作—— [02:14.61] [02:17.30]『今日こそは実入りのいい仕事の話かと勢い込むも、 『他猜测着今天来的工作是否会报酬丰厚而不由得干劲十足, [02:21.32]老婆はただニヤリと笑うだけ。 老妪却只是一味地抿嘴笑着。 [02:24.87]街のはずれに住むひとつの家族。 那是住在街道尽头的一家人。 [02:28.16]そこで父親役を演じて欲しい、というよくわからない内容の仕事だった。 而他所需要做的,就是在那扮演父亲的这么一个内容莫名其妙的工作。 [02:35.98]年若い母親に、その娘と息子。 一位年轻的母亲,带着她的女儿和儿子。 [02:40.13]彼らの本当の父親は亡くなっていて、再婚相手である詩人は、 他们原来的父亲已经去世,而母亲再婚所找的那位诗人, [02:45.65]子供達が幼い頃に遠い国へ歌いに行ったきり、 却在孩子们还年幼的时候就到远方的国度游吟去了, [02:50.09]もう何年も帰らないという』 一去已经很多年没有回来过』 [02:53.93] [02:57.40]「——きっともう死んでいるんです」 “——他一定已经死了吧” [03:02.90]彼女【レイラ】は小さく囁いて 蕾拉轻声低喃道 [03:07.57]まだ幼い子供達は父親の顔さえ覚えていないのだと 当时还很幼小的孩子们就连父亲的脸庞都没有印象 [03:17.46]「ただ、声と雰囲気はとてもよく似ています」そう笑った “不过,你的声音和气质倒和那个人挺像的”她笑着说道 [03:28.55] [03:28.74]父親役を頼んだのは彼女ではなくて 但前来委托扮演父亲一事的并不是她 [03:40.64]誰からの依頼なのか首を傾げるけれど 到底是谁的委托如今歪头思考也没有答案 [03:49.95]歓迎し受け入れてくれるレイラの前では 断りきれず流されるままに 然而在热情接纳并欢迎他的蕾拉面前 塞利尔也没能拒绝就这么顺势地 [04:05.27]その役を引き受けていた—— 答应了扮演这个角色—— [04:10.15] [04:10.40]日が落ちて帰宅する二人の子供達 日落时分回到家的两个孩子 突然听到 [04:15.30]「お父さんが帰ってきたよ。 “爸爸回来了哦。 [04:18.46]ずっと会いたがってたよね?」 你们一直很想见他不是吗?” [04:23.34]お父さん、という響きがくすぐったくて 爸爸,突然出现的这个词搔动了孩子们的内心 [04:28.40]けれど少し高揚もしていて 虽然心中有着些许兴奋 [04:32.71]はじめこそ不審そうにされたけど 不过起初孩子们依旧对之抱有怀疑的态度 [04:37.00] [04:37.12]屈託のない子供達 一度打ち解けてしまえばすぐに仲良くなって 天真无虑的孩子们 只消一次坦诚的交谈便与父亲筑起了亲密的关系 [04:48.24]優しい母親と娘と息子 4人の家族として 温柔的母亲还有一双儿女 这四人家庭 [04:58.45]決して広くはないひとつ屋根の下 新しい生活がはじまった 在这决称不上宽广的屋檐下 开始了全新的生活 [05:11.56] [05:12.27]家に帰れば暖かな 明かりが灯り誰かが待っている 每当回到家的时候 总能见着像是等待着他归来一般的温暖灯光 [05:19.05]ただそれだけの出来事にも 小さな幸せ感じて 即便是像这种琐碎的小事之中 也能体会到一种小小的幸福 [05:28.37] [05:29.26]『これまで家族というものを知らなかった彼にとって、 『对于迄今为止从未了解过家人是什么的他而言, [05:33.02]それはたまらなく魅力的な空間で。 这个家就像是个令他难以抵挡的魅力空间。 [05:36.50]それがまるで、本当の家族であるかのように錯覚さえして。 甚至有时还让他错以为,这就是他真正的家人。 [05:42.27]子供達を養うために夜の仕事をしていたというレイラ。 为了养活孩子们而一直做着夜间工作的蕾拉。 [05:47.37]それを半ば強引に辞めさせ、自分が稼ぐからと、 塞利尔以自己赚钱养家为由半强迫地让她辞去了那份工作, [05:52.08]低賃金ながらも真面目な仕事に就く。 自己也找了份尽管低薪但却正经的工作。 [05:55.76]この仕事は、自分一人が生きていくためだけのモノではない。 这份工作,已经不再仅仅是为了自己一个人生存下去而已了。 [06:01.02]そう思うだけで。 只要这么一想。 [06:02.70]いくらでも力が沸いてくる気がするのが不思議だった』 他便不可思议地感到身上有着源源不断的力量涌现出来』 [06:06.54] [06:07.96]「音楽を奏でて歌うのが お父さんの仕事なんでしょう?」 “爸爸的工作是给人演奏音乐并唱歌吧?” [06:18.58]「聞いてみたい!」 “我好想听听看!” [06:21.67]困り果てるセリルにせがむ 愛らしい二人の子供 缠磨上来的两个孩子 让塞利尔一阵束手无策 [06:28.36]彼女に教わってたどたどしい弾き語りを覚えて 他记起了一首曾跟蕾拉学过的并不连贯的弹唱歌曲 [06:35.58] [06:35.84]決して上手いとは言えない歌でも 子供達は喜んでくれて 虽然称不上有多么动听 孩子们依旧十分高兴 [06:48.85]中でも繰り返し歌ったのは "家族の幸せな情景を表現した詩" 因为在其心中一遍遍反复歌唱着的是 "一首为了表现家人间幸福情景的诗" [07:04.62]レイラが隠れて涙を拭っていたのは 帰らない彼を想ってのことか 蕾拉躲在一边悄悄拭着眼泪 是因为她想起了那个尚未归来的他吗 [07:17.66]やりきれない感情に苦しみながら それでもただ——ただ歌い続けた 心中因为这份难以承受的感情而难过不已 尽管如此他还是——还是只能继续唱下去 [07:31.06] [07:37.17] [07:41.13] [07:46.04] [07:46.58]家族として暮らし続けて どれだけの時間が経っただろう 作为家人和他们一起生活 已经不知过了多长的时间 [07:53.29]依頼されての仕事であることなど すっかり意識から消えて 就连这是一份受人委托的工作的这件事 也完全从他的意识中消去 [08:00.24]まるでずっとそうであったかのように 就像是一直以来都是如此一样 [08:04.36]家族の一員として馴染んでいた 作为这个家庭的一员 他已经完全融入了其中 [08:10.08] [08:11.01]ある日 彼にとって都合の悪い嫌な噂を耳にしてしまう 某一天 塞利尔听到了一个对他而言十分糟糕的传闻 [08:25.99] [08:26.94] 「——詩人が長い旅を終えてこの街に帰ってくるらしい」 “——听说那个诗人似乎就要结束漫长的旅途回到这条街上了” [08:37.53] [08:48.24]思いもよらないことにセリルは苦悩した 塞利尔因为这件意想不到的事而苦恼万分 [08:57.66]「ヤツが帰ってきたら、俺の居場所はどこにもなくなってしまう」 “要是他回来的话,那么我的容身之所将不复存在” [09:07.97] [09:08.54]失ってしまうんだ 手に入れた家族も 幸せも全て——全てを 我将会失去一切 失去我所获得的家人还有这些幸福——这所有的一切 [09:18.01] [09:18.70]視界が闇に閉ざされて 一人の夜を思い出してしまう 视野被封闭在黑暗中的他 回想起了那些独自一人的夜晚 [09:25.61]絶望に満ちた孤独な部屋 生きがいのないあの日々 被绝望填充满的孤独房间 还有毫无生存价值的那段岁月 [09:34.88] [09:35.60]『呆然としながら帰宅すると、 『恍着神回到家的塞利尔, [09:37.97]可愛い子供達とレイラが笑顔で出迎えてくれる。 看见可爱的孩子还有蕾拉都满面笑容地出来迎接他。 [09:42.26]そして今夜もあの詩をと、せがまれて……』 然后今晚他依旧被他们拜托唱上次的那首歌……』 [09:46.95] [09:47.22]「だめだ、この場所を失ったら、俺は——」 “不行,要是失去这个地方的话,我就——” [09:50.71] [09:51.55]『家族が寝静まった頃、隠し持っていた刃物を持ち出し、 『在家人们都睡熟后的夜深时分,塞利尔掏出了藏在身上的刀刃, [09:56.11]静かに家を出る。 安静地出了门。 [09:58.32]荒廃した街の入り口で息を殺すように、 他屏息躲在这条街道的入口处, [10:02.45]存在を殺すようにして張り続ける時間は、 为了消除自身存在般地隐匿起来同时紧张地打量四周, [10:06.22]実際にはほんの数日ではあったけれど、 尽管他其实只持续了短短的数天时间, [10:09.71]途方もなく長いものに感じられて……。 然而他却觉得时间过得无比漫长……。 [10:14.92]街に帰ってきた詩人を無言で刺し殺し、 塞利尔无言地刺杀了回到街上的诗人, [10:18.51]その死体を老婆のところへと運んでゆく。 将其尸体搬运去了老妪那边。 [10:22.64]はじめて人が殺せたんだね?と嬉しそうに笑う老婆。 “你第一次成功地杀了人呀?”老妪似乎很开心地笑道。 [10:28.13]後の処理を頼み、言葉もなくその場を後にして帰宅の途についた』 他仅仅拜托了老妪事后的处理,便一言不发地离开了那里,而就在其回家的途中』 [10:34.83] [10:35.60]「なんで帰ってこなかったの?」 “为什么你那么久都没有回来?” [10:38.98]「心配したんだよ、 “我们都好担心, [10:42.30]また旅に出てもう戻ってこないのかなって!」 还以为爸爸又要出去旅行不再回来了呢!” [10:49.05] [10:49.23]数日家を空けただけで こんなにも心配してくれる 仅仅只是数日没有回家 就让他们这么担心 [10:56.06]泣きじゃくる二人と 看着抽泣着的两个孩子 [10:57.54]目を赤く腫らしたレイラを強く抱き締める 还有红肿着眼的蕾拉 他不禁上前紧紧拥住了他们 [11:04.99] [11:05.82]「大丈夫、どこにも行きはしないよ。 “放心吧,我不会再去任何地方。 [11:09.60]だって僕らは家族なんだから」 因为我们是一家人啊” [11:13.23]その夜は幸せな部屋の中で 家族の詩が 那一夜在那充满幸福的房间中 那首家人团圆的诗歌 [11:22.22]その合唱がいつまでも響いて—— 在一家人的合唱中一直回荡着—— [11:27.76] [11:28.45]これが愛という欲望か それは瞬間にして永遠だった 这是名为爱的欲望吗 那只是为了一个瞬间的永恒 [11:35.49]根源的な価値観さえ 全てを書き換えて 就连最为根本的价值观 也全都可以改写 [11:42.15]何を犠牲にしても 手を穢しても 守りたい業深き感情 无论牺牲什么 即便手染污秽 也想要守护这份罪业深重的感情 [11:49.20]いとも容易く人を壊し 思考回路を狂わせる 轻而易举地便能毁坏一个人 让他的思考逻辑完全疯狂 [11:57.22] [11:58.68]「長かったけど、ようやくこれが始まりだ。 “尽管有些漫长,不过总算是开始了。 [12:02.85]一人殺せば、次はもっと容易くその手を血に染めるだろうよ。 只要杀过一人,那么要让那双手再次染满鲜血就会变得尤为简单了吧。 [12:08.74]大切な家族のためならなおさらにね」 如果是为了重要的家人那就更加简单了” [12:13.01] [12:15.59]「家族——? “家人——? [12:17.41]ねぇ、義父さんより、 你说,比起继父的那种工作 [12:19.28]アレの方がたくさん稼げるっていうのは嘘じゃないよね?」 他这种方法要来得更加赚钱不是骗我们的吧?” [12:24.45] [12:25.21]「早くたくさん殺してお金を稼いでくれないかなぁ。 “能不能让他尽快多杀一点多赚点钱给我们啊。 [12:29.08]そしたら、お母さんを連れてこんな薄汚い街から出て行くんだ」 这么一来,我们就能带着母亲离开这条脏兮兮的街了” [12:33.98] [12:34.71]「ああ、今回の依頼料はあいつの次の仕事の分から “好吧,这次的委托费我就从那家伙下一次工作的报酬中 [12:39.90]引かせてもらうよ。扣除咯。 [12:41.91]悪い子たちだね、怖い怖い」 真是两个坏小子,真可怕啊真可怕” [12:45.80] [12:46.44]「やだなあ、家族の幸せのためだよ。本当の家族の、ね」 “讨厌啦,这么做都是为了家人的幸福啊。不过是为真正的家人、哦” [12:53.99] [12:56.41] [12:58.77]