[00:00.040] 不思議なその関連性の [00:05.530] 再構築は難しくて [00:10.180] けどそうじゃない、元は関係ない [00:16.210] 新しい二人を構築するんだ [00:34.240] 「早くっ!こっちこっち!ほら、置いていっちゃうよー?」 [00:42.000] 『運命の日から半年が過ぎて、 [00:44.760] どこかぎこちなかった二人の関係は、 [00:47.770] 恋人とまでは言えないまでも [00:50.080] 少しずつその距離を縮め始めていた。 [00:54.500] 少女のその幼さは解消されなかったけれど、 [00:58.400] 今の二人にはそれがいいのだと、シグは笑って』 [01:02.380] 眠らない少女はその欠落埋めるみたいに [01:12.440] 真昼も夜も好奇心を抑えることなく走る [01:23.550] 「保護者役はキミだろう?」 [01:28.070] からかわれるけど 満更でもない自分がいて [01:38.290] 片時も離れず一緒にいたんだ [01:45.970] いつか大人になって こんなセカイを変えて [01:51.070] キミがそのままありのままの [01:56.170] 笑顔でいれるように 隣にいれるように [02:01.500] それだけは失くさないように ただ今は願う―――― [02:39.510] 二人の間に吹いていた [02:47.880] なだらかで平穏な風向きが変わる [03:02.770] 駐留するオアシスに 見知らぬ少女が [03:09.000] 息を切らし涙さえ浮かべて突然現れた [03:16.780] どこか懐かしそうに人々を見回して [03:24.610] シグの姿を見ると その胸に飛び込んだ [03:32.740] 呼吸が止まる位 少女は泣いて泣いて泣いてまた泣いて [03:40.610] 言葉にならない想いの [03:48.330] 重さに立ってなんていられない 離れてなんて言えない [03:52.140] 全身から伝わる熱に 不意に気圧されて奪われて [04:03.440] 平常心取り戻した 彼女の口から語られ始める [04:18.810] その事実は たどたどしく 重苦しく けれど鮮明に [04:34.530] 魔法のように靄を消し払った [05:24.870] 探して探して [05:28.700] 少女はずっとずっとずっとあきらめず [05:33.160] 守り続けた想いを [05:36.200] 遂げてもう立ってなんていられない [05:40.180] 離れてなんて言わせない [05:44.320] 全身から伝える熱で 失った時を埋めてゆく [05:55.440] 歌うみたいにほくそ笑む声 洩らす女は鴉を従えて [06:06.970] 翻弄される 意のままに動く三人を見て小さく頷き [06:18.320] 黒い羽 空に投げ飛ばした [06:27.740] 『少女の口から告げられたのは、 [06:32.120] 俄かには信じられない突拍子もないことばかり。 [06:34.590] けれど、彼女が涙ながらに語る少年との5年間の [06:39.550] 思い出は紛れもなく、一片の偽りもなく真実で……』 [06:45.780] 「会いたかった……ずっとずっと、会いたかったようっ――」 [06:53.160] 「お兄ちゃん、この人は誰?お友達……?」 [06:59.110] 一度あきらめた歯車 それがなくても形変えて [07:11.330] どうにか廻るようになった今 [07:18.220] 戻っても居場所はどこにあるだろう――――?