[00:03.86]『空導の姫君と呼ばれる、見目麗しい少女が居た。 [00:09.09]記憶を失くしたその少女が過去に犯したとされる、身に覚えのない罪や過ち。 [00:16.33]そのひとつひとつが形ある幻影となり、彼女に深い苦悩を与えた。 [00:23.03]知らない歌を口ずさむように。 [00:25.47]息をするようにそれらのモノを斬り、空へと導いてゆく。 [00:30.64]数え切れないほどに繰り返しても。終わることなく現れ続ける罪の幻————』 [00:37.03] [00:38.53]『瞳に宿る虚飾の蒼————。 [00:41.05]無数の死の上に立ち、不可視の枷に閉ざされた少女。 [00:46.44]螺旋は旋律のように————。回り続ける砂礫の悪夢(エフィアルデス)』 [00:52.00] [00:53.97] [00:55.76]refrain [00:59.02] [01:09.07]声:田中理恵 [01:12.02]コーラス:Lico、Mitsuki [01:15.84] [01:22.54] [01:24.07]罪は絶えず 虚ろな影を揺らす [01:30.96]砂礫混じりの風 運ぶは終の少女(イヴリィ) [01:37.79] [01:38.12]小さな体躯 背負いし大剣(やいば)は贖罪を [01:45.01]果たすために振るう 全てを断ち切るまで [01:52.26] [01:53.87]遥か空導く 天壌無窮の宿命(サダメ) [02:00.54]終わらない悪夢の調べ(エフィアルテ) [02:04.22]彷徨い紡ぎゆく 空導の姫君(イヴリィ) [02:09.02] [02:09.32]翳る瞳に届かぬ願いを刻んで [02:16.00]夜空に響く 咆哮は哀しき歌声のように(アリヲ) [02:22.44]すべてが始まる場所は欠けた記憶の海 [02:29.63]探し続ける 笑顔取り戻すまで [02:35.95] [02:36.40]脆く歪んだセカイに [02:43.18]閉ざされた 誓い灰蒼く———— [02:51.67] [02:55.35] [02:59.89]欠けた罪を 葬ることは不意に [03:06.59]大切なものまで喪いなくすようで…… [03:13.61]畏れ怯えた 小さな少女は勇ましく [03:20.73]心折れぬように 前を見据え続けた [03:27.92] [03:29.59]遠く空導く 気高き堕天の大剣(つるぎ) [03:36.22]薄闇にただ儚く [03:39.66]静けさに抱かれた 空洞の姫君(イヴリィ) [03:44.79] [03:45.10]ひとひらの粉雪(ゆき)消えゆく思いを纏って [03:51.81]透明な感覚(おと) 美しく奏でる歌声のように(アリヲ) [03:58.16]戦う少女に微笑みかける者はない [04:05.18]煌く粉雪(ゆき)は てのひらに溶けてゆく [04:11.86] [04:12.21]胸に抱いた決意は [04:18.83]滲んでも 失くさない永遠に———— [04:27.46] [04:28.84] [04:29.54]『無明は、空洞たる自己を切り裂くように酷薄に揺らぐ。 [04:34.81]自分が何者であるかを問い続ける日々。 [04:38.33]創造性のないその繰り返しには、一筋の光明さえ見えず……』 [04:43.33] [04:44.10]「けれど……だからこそ、このままでは終われないっ! [04:48.34]私はっ……!」 [04:49.36] [04:55.45] [05:01.17]翳る瞳に届かぬ願いを刻んで [05:08.17]夜空に響く 咆哮は哀しき歌声のように(アリヲ) [05:14.78]すべてが始まる場所は欠けた記憶の海 [05:21.95]探し続けよう 幻想の花を [05:28.44] [05:28.90]不確かな罪 咎を背負い生きる空導の姫君(イヴリィ) [05:35.59]過去も未来も強く縛られたまま [05:41.98] [05:42.41]脆く歪んだセカイに [05:49.07]奪われし名も知らぬ感情 [05:55.82]罪に血塗れた大剣(つるぎ)を [06:02.63]灰紅く 掲ぐ虚ろな夜空(そら)へ———— [06:11.06] [06:12.10] [06:13.00]『凍てついた夢を溶かすように、少女は優しく瞼を閉じた。 [06:18.63]それは多分、自分の中に眠る、まだ失っていない何かを慈しむように。 [06:25.56]罪に穢れ、血に汚れ……それでも、解放の時をただ信じて。 [06:31.79]手の届かない星空を掴むように、小さな祈りを』 [06:36.74] [06:38.91]「————この手で、必ず終わらせる」 [06:41.79] [06:46.05]-Fin-