[00:00.07]辺境の地ギョレメで 平和維持活動に [00:02.49]従事していた小隊が [00:05.45]消息を絶った [00:06.96] [00:16.99]行方不明になったのは 国籍も人種も性別も違う 五人だった [00:28.25]──そして [00:29.25]生還したのは たったひとりだった [00:33.76] [00:39.30]『リヴァイアサン』「Leviathan」 [00:40.88]それは──終末を知らせに降臨する獣の名だ [00:46.69] [00:59.53]誰も疑わぬ『日常』という虚構の中で [01:10.32]靜かに『歯車』は廻ってゆく [01:20.84]誰も出られぬ『日常』という檻の外で [01:31.89]密かに『現実』は換わってゆく [01:39.87] [01:53.28]誰も望まぬ『終末』という舞台の上で [02:03.89]靜かに『歯車』は廻ってゆく [02:14.09]誰も気付かぬ『終末』という運命(さだめ)の下で [02:25.23]密かに『現実』は換わってゆく [02:33.57] [02:46.48]同じ時刻に別々の場所で 死んだ双子の《浮浪者》(ホームレス [02:57.12]退院後何故か黑子の位置が 鏡面対称の《法務大臣》(ほうむしゃ [03:07.19] [03:07.79]『歯車』は廻り…『現実』は入れ換わる [03:13.11]何かが動き出そうとしている [03:16.94] [03:18.44]《千年紀》(ミレニアムmillennium)が避けて通った街にも…風に乗って闇の匂いが漂い [03:26.33]見てはならない者たちが蠢く [03:30.28]きっとこんな夜だ…あの『男』が帰ってくるのは [03:34.84] [03:51.06]──ID… 脳外科… DR.ザグー [03:55.79] [03:56.29]人体を中心から切断した半身を それぞれ復元したのが《鏡人間》(ミラーヒューマン [04:10.91] [04:12.55]医学の起源は魔術であると 《脳外科の権威》(ザグー)はメスを光らせた [04:22.84]拘束された《女》(さつき)は為す術もなく 帰らぬ《男》(ひと)の名を叫ぶ [04:33.13] [04:33.42]その時ドアを蹴破って 躍り出た影 呼ばれた男が今そこに [04:44.23]共に駈けつけた 恩師《菜々山》の 銃口が火を噴いた [04:54.28] [04:54.50]ほら…『男』は帰り…『現実』を入れ換える [05:00.20]彼らの物語が始まる [05:04.93] [05:05.99]『リヴァイアサン』「leviathan」 [05:07.56]──それは終末を知らせに降臨する獣の名だ [05:13.14]いくつもの獣や魚の身体からなる [05:16.69]天地創世より存在するこの終末の獣は [05:21.54]来るべき最後の審判の日 救い主の手によって捕らえられ [05:27.13]その巨大な肉は聖なる人の食物として 厳かに献上されるという [05:34.65] [06:14.37]──リヴァイアサン、終末を告げし [06:22.06]