[00:00.00] 作曲 : revo [00:33.040]坊や 光を知らないアナタは [00:41.490]視力という その概念自体 解らなかった [00:52.290]坊や 背中に抱きつきアナタは [01:00.760]「おかあさん。ひかり、あったかいね」と 無邪気に笑った [01:10.800]鳴呼 ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい [01:15.590]アナタを産んだのは 私です 私です 罪深い《私》です…… [01:35.900]母にして姉であり、断罪者にして贖罪者であった。 [01:40.390]Therese von Ludowingの知られざる物語……。 [01:45.640]森に移り住み 贖罪の日々を [01:51.950]薬草集めて 煎じてみたり [01:58.700]神に祈っても 届きはしないし [02:04.950]罪を抱きしめて 祈れやしない [02:10.550]せめてあの子の為に 出来得る限りの全てを [02:17.580]遣りもしないで 唯 嘆いて等いられないわ [02:37.750]-----傷を癒し、病を治し、 [02:40.670]時には冬に傾きかけた赤子をも取り上げた、森に住む賢い女の噂は、 [02:46.840]何刻しか千里を駈け廻り、皮肉を運命を導く事となる……。 [02:52.970]その夜 駈け込んで来たのは お忍びの侯妃で [02:59.310]月の無い闇の中を 希望の灯りを信じ [03:05.290]神を振り乱す 母を奔らせたのは 訳ありの侯女で [03:12.300]抱きしめた腕の中で もう息をしていなかった [03:18.300]その幼子を託して 妃は泣き崩れた…… [03:55.550]救われる命があれば、奪われる命がある。 [04:00.210]それを因果応報と切り捨てても良いのだろうか……。 [04:27.430]とても不思議な出来事によって 息子は光を手に入れたけど [04:40.410]それが果たして幸福なことだったのか 今となっては善く判らない…… [05:26.070]一度は冬に抱かれた 愛しい可愛い私の坊や [05:38.330]生きて春の陽射しの中で 笑って欲しいと願った母の [05:52.090]想いも今や 唯 虚しく 束の間の陽光さえ [06:00.690]戯れに 奪われてしまった [06:04.260]観よ 鳴呼 この喜劇を ならば私は 世界を呪う本物の《魔女》に…… [06:32.860]-----そして、【第七の喜劇】は繰り返され続けるだろう……