眠る古街 よろず夢を語る 移ろう時の中に生きて 飽かず日々 未知惹かれるまま歩む 地は 崇高 深緑の森 静寂に溶ける息吹 太古の樹木聳え立ち 幽か聞こえる 木霊の唄 風の中に姿を見る 眠る古街 今宵は何語る 知らぬ記憶 触れたし 現世に霞む 幻影の空に 見える 誰かの思い 重ね懐かしむ 彷徨い幾日 巡る地は 深淵 地底 水碧に染む 無音響く波紋 切り取られた陰り映し 夢か現か 泡沫のよう そっと触れた手の温もり 眠る古街 今宵は何語る 数多 幻想求めて