囁く針に繋がれて蔦う茎 嘯き灯す 唇に 底逝く者の気配がする 生かされている事さえ忘れてしまうような どうして 彼女を救えないの? 形なんかあっても中身が無ければ 動かないのに 甘い犠牲を孕む蜜蝋の部屋で糸で縫いつけるように 瞼を閉じて 僕の頭に 棘刺せるしり 知らなし振りをする 黙に光り満ちては割く蕾 呪文を綴る 左手は闇後る者の意識がある 抉り出す事さえ 躊躇っているような どうして 僕は救えないの? 中身なんかあっても形が無ければ 動けないのに 甘く擒は笑う密約の部屋で 裁ち切るように 眸を開き 僕の面を 剥ぎ葬るしり 挨拶の礼をする 『還ると謂う事はとても残酷だよ、先生』 そうだね 僕は 知っている 僕が還れば彼女が再生 すると謂う事を はしる『おねがい』ととけて 『かおがみえ ない』 引き裂くように 鋏で刻む 僕の体に 葦伝う死と 小さく指切りをする