髪を短く切ると ネガは静かに重なりあう つめたい息を吐くけものは ぼくのいない月面で泣いている 花束をならべれば きっとかえれるだろう そう これは弱い魔法 ぼくをなぐさめるお菓子の城 手首を失くせば ひつじのように愛されたの 電子音でできたけものは 重い水のなかを泳ぎつづける 神さまはいない ぼくは真夜中にいるから もう 何もいらないよと 硝子を踏むのはまっしろな足 そう ぼくはいなくなる それだけ …それだけなの