何もない それが見たかったの 白いサテン 砂の花模様 あいつもきっと ここまでは 追っては来れないでしょう 裾を踏み ゆがむ地平線 焦げつくハート 横たえて たずねても 答えはないの 空はいま ただ四角 それでもまだ あこがれたテキサスの雨 砂の粒 すべり落ちてゆく 目を覚ます あいつが来る気配 本当に大事なことは しまっておくのよ 誰もさわれない ざらざらの破片をにぎって 焦げつくハート 抱きしめて 走りだす 四角のなか 空がいま 雨おとす 踊り踊らされ また踊ればいいよ 捕まりや しないわ ぬかるんだ 足もとだって 少し笑って たずねても 答えはないんでしょう 降りそそぐテキサスの雨 何もない それが見たかったの