遥か彼方 遥か彼方 西高東低の風の気(け)配 徒然(つれづれ)だね 徒然だね 白昼の午後を漂ってさ(未だ) 息が詰まる 息が詰まる 意識がクラクラ遠く為(な)って 行方知らず 行方知らず 夕方の五時のチャイム(chime)が鳴る 立ち止まった現在地 何時(いつ)までも塞ぎ込んで 擦れ違った影法師 もう思い出せないや 見失った新天地 何時からか眩んじゃって 通りゃんせ 通りゃんせ 此処(ここ)に答えはないや 空前絶後(くうぜんぜつご)の炎天下 逃げ水ユラユラ揺らいでいた 「もう良(い)いかい?」その返事は無(な)いから 台風一過(いっか)の晴天に みんみん蝉(ぜみ)は皆々(みんなみんな)飛んじゃた 「もう良いよ」て目を開(ひら)いて 「此処から何処(どこ)に行(ゆ)こう?」 丑三つ時(うしみつとき) 丑三つ時 路地裏鵺が蠢く気配 鬼さん此方(こちら) 鬼さん此方 暗闇の雨を彷徨ってさ 立ち止まった現在地 何時(いつ)までも塞ぎ込んで 擦れ違った影法師 後戻り出来(でき)ないや 夢に見た天変地異 何時からか願っていて 通りゃんせ 通りゃんせ 然様(さよう)なら出来ないや 「未だ未だ未だ未だ..」 空前絶後(くうぜんぜつご)の炎天下 逃げ水ユラユラ揺らいでいた 「もう良(い)いかい?」その返事は無(な)いから 空回(からまわ)ってこんがらかった白昼夢(唯立ち尽くす) 台風一過(いっか)の晴天に みんみん蝉(ぜみ)は皆々(みんなみんな)飛んじゃた (又繰り返す) 「もう良いよ」て目を開いて 此処からじゃ見れない景色へ 空前絶後の炎天下 グルグル廻ってくるくる狂ったって 「もう良いよ」て目を開いた 「其処(そち)から何(なに)が見える?」 「唯 立ち尽くす」 「又繰り返す」 undefined