[00:19.12]起き上がると街の終わりが [00:23.50]氷雨に晒されて [00:27.86]体温を奪いながら砂へ促した [00:35.43]根の底の秘密からは [00:39.58]泥濘を帶びた詞しか [00:44.55]鬱ぎを喜ぶ閉鎖された土よ [00:53.17]悶える白い柔肌 [00:57.52]渴きを癒したいと [01:01.45]露をすするのも躯を焦がさめため [01:13.65]黙する猫 啼きだす鴉 [01:18.32]屍を越えてしまえば [01:22.40]陽の許へは還れない生から物へと [01:30.15]一つ前の人の片 [01:34.30]悔い無きよう弔いましょう [01:39.24]胸に杭をあて 安らぎを与えて [01:47.53]仄暗く灯る [01:51.05]濃密な闇夜のうねりが [01:55.93]溢れだす前に 始まりを生む前に [02:21.46]それは剥かれた果肉のよう [02:29.84]何を照らして何を拒むのか [02:38.22]不和の全音が摇蕩うと [02:46.88]ざわめきおこす [02:54.44]仇は積もる [02:57.02]そして連鎖を [02:59.29]盲目に嚙みつき [03:03.31]食むのは朱い滴り [03:07.58]請うのは赦しで [03:11.02]「助けて」と [03:17.25]焼き尽くす風が通る [03:21.45]未練等も跡形もなく [03:26.40]唯一の法で哀憐に溺れず [03:34.74]微塵も逃さず [03:38.28]只の動かめ灰に変えて [03:43.25]墓標へ戾して [03:46.72]その答え [03:48.92]知られざる