「なんかしとんねん はよ去にさらさんかい 夜の喧嘩も先にする それが河内の流儀やわい」 北の夜空に光るのは 逆さ杓子の七ッ星 星より三ッ人を斬り 何故泣くのか 熊太郎 欲の先には悪がある 悪が許せぬ馬鹿が居る 一天地六 賽の目に 生命見切りの 熊太郎 「弥五郎 義兄弟分のわれに えらい手伝いさせてもうたな こんなわいのために かんにんしたれや な かんにんしたれや」 人は斬ったが斬れぬのは 胸に風吹く淋しさか この世で出来ぬ修行なら せめてあの世で勤めよか 千早 赤坂 水分に 河内音頭が鳴り響く 無念の果てのつむじ風 月に吠えるか 熊太郎