【救世主と呼ばれた少女】 【聖少女と呼ばれた者】 【いつしか罪人となった】 【時代は彼女を求めて】 【世界は彼女を崇めて】 【彼女はその全てを呪っていると】 夜風が梳かす髪に 【秘めた思い出が蘇るみたいに】 重なる儚い夢 【誰にも見せない 私がいたのだと】 そう、絹のドレスも 銀のティアラも 何一つ持たずに 私の手で刃を選ぶ 【忘れてしまいたい姿が】 一人、息絶えてしまうのなら 【使命を忘れて自分を選んだら】 この魂だけ。。。 【私は錆びつく剣と同じ】 あぁ空を行く鳥に寄せる 君への手紙 【抜かれることなく斬りつけることなく 私は眠れる白の幻】 【お願い】 私を殺さないで欲しい 【私を殺さないで欲しい】 【囁く 悪魔が 手渡す その実を】 【滴る 甘さに 酔いしれ 狂った この庭に】 【歴史は彼女を見捨て】 【時間はそれを隠しても】 【彼女はその全てを呪っていると】 朝日が照らす旗に 【花が開くように変わってしまったの】 誓った騎士の証 【誰もが気づかない本当の私を】 そう、鉄の鎧に 金のモールに 何もかもを捧げ 私の手で私を捨てる 【二度とは得られない幸福】 千が息絶えてしまうのなら 【宿命に背いた道を行くのならば】 この私の身を 【私は錆びつく剣と同じ】 あぁ赤く染まる視界には 【輝くことなく貫くこともなく】 君への思い 【私は枯れゆく冬の宝石】 【お願い】私を殺さないで欲しい 【私を殺さないで欲しい】 【救世主と呼ばれた少女】 【聖少女と呼ばれた者】 【いつしか罪人となった】 【魔女と呼ばれ裁かれても】 【彼女は全てを許す】 焼けて肢体に浴びせられる 残酷な声も 【心を開いて涙を流したら 私は錆びつく剣と同じ】 高く上がるこの焔と共に 【見せることなく掲げることなく】 私と共に連れて 【私は凍れる悲劇の証】 白に戻すの 【体さえ灰に変り果てるけれど】 私をどうか忘れないでね 【私をどうか忘れないでね】 あぁ浮かぶ格子の門の向こう 【傷つくことなく悲しむことなく】 楽園へ。。。 【永遠に選ばれる眠る宝石】 【お願い】 私を殺さないで欲しい 【私を殺さないで欲しい】 【救世主と呼ばれた少女】