そっと暮らしてく街の姿 優しい生き物のよう 夕暮れの家路 坂の途中 小さな僕とすれ違う 茜色に染まるベランダとキッチンの匂い 空高く 扉を開ければ あなたの鼻歌 聴こえてくる ただいまおかえりの中に 浮かんでは消えてくメロディ きっと愛はいつでも見えぬまま 笑いかけてた 勝手に持ち出したレコードは 今もまだ聴いてるけど 思い出すのはなぜだか 調子はずれのあなたの歌声 忘れてばかりの街の隅 離れて見上げる 空遠く 独り言のように なつかしいあの歌 口ずさんでる 過ぎてく時間の中に 浮かんでは消えてくメロディ いつかさよならを言うと知らずに 繰り返してた ただいまおかえり 聴こえる? あなたに会いにゆくよ 過ぎてく時間の中に 浮かんでは消えてくメロディ きっと愛は今でも見えぬまま そこにあるから 会いにゆくよ