おしまいはこんな夜でした 『いつかまたね』って嘘つきなふたり いますぐに会いたいってわけじゃないけど 君のこと思い出します 夜空とは宇宙の一部で 手の届かない領域に例えれば 満ちては欠けてく月でした 墜ちては泣けてく僕でした 傷つくことが恐いから 出来るだけ傷つけることはしません まして個人的な感情論 ぶつけるのなんてもってのほかで ともすればプラスティック的関係 といえちゃうふたりでしたが それでも 愛おしいと想い こゝろに穴が空いたようです メール 画面 開いて閉じて たまに 過去を 指さき確認 いつの 記録? 好きな言葉だ されど 記憶 期限切れだ 同じ月 同じこと 胸の奥を照らされたら あと1秒 1光秒 戻るほどに遠い 消えてかない 消えてかない 出口に似た光を かけ昇れば 君に逢える 気がしてムーンライト――——―。 現実が変っちゃうことは ちょっとは理解してるつもりだけど こんな気持ちに終わりはないし この先もやっぱり尽きなさそうだし 未送信フォルダーを整理 残ってたお願い全件削除 『内容が失われますが、消去してもよろしいですか?』 星に 問えば 煌めきすぎて すごい 数で 気が遠くなる ならば 呼び名 唱えた呪文 なのに なぜに 忘れてくの? どこまでも どこからも 想うのにね 離ればなれ 誰にもない 誰かじゃない 魔法だけが残る 振り向かない 振り向かない 夢の迷路に迷って 立ち止まれば 君が呼んだ 気がしてムーンライト――——―。 風も 街も 雨も 花も 刻も 吹いて 揺れて 降って 舞って 止めて 夢に 色に 熱に 酔に 恋に 醒めて 褪めて 冷めて さめて いくのは 嫌 嫌 嫌 嫌 同じ月 同じこと 胸の奥を照らされたら あと1秒 1光秒 戻るほどに遠い 消えてかない 消えてかない 出口に似た光を かけ昇れば 君に逢えるんでしょ? くり返し くり返し 胸の奥を照らされたら 君の声 君の影 隠れた闇探す 守れない約束を たよりにして夜空を 追いかけてく ふたりが今繋がるムーンライト―――――。