[00:28.14]酷く疲れた幾つもの顔が 車窓に並ぶ東横線の高架 [00:34.07]僕はと言えば幸か不幸か 道外れた平日の落伍者 [00:39.98]音沙汰ない友達と重ねる 若かった親父を空想する [00:45.98]河川敷を覆う黒い雲が 暗くしたのは僕の行く末か [00:52.09]孤独と歩む創作の日々は ぬかるんだ道で途方に暮れた [00:57.98]迷子が泣き叫ぶ声にも似た 「愚にもつかない弱虫の賛歌」 [01:04.00]そう後ろ指さされる事に むきになる己を恥と言うな [01:09.99]暗闇と生涯暮らすには 僕はもう沢山知りすぎた [01:16.48] [01:19.25]優しくされたら胸が震えた それだけの為に死んでもいいや [01:25.04]本気で思ってしまった 笑ってよ 笑ってくれよ [01:30.85]うな垂れて覗き込む水溜り 映り込む泣き顔踏みつけたり [01:37.12]上手くいかねぇもんなんだな 今日も土砂降り [01:43.00]そういや いつかもこんな雨だった [01:49.10]そういや いつかもこんな雨だった [01:55.00]そういや いつかもこんな雨だった [02:03.11]雨だった [02:04.46] [02:27.96]未来の話は嫌いだった だから約束もしたくなかった [02:34.04]久しぶりに電話をかけてきた 聡は酷く酔っぱらっていた [02:39.96]何も変わらない地元訛り 泣きそうになる会話の端々 [02:45.94]馬鹿な世間話をした後に 約束したんだ「行こうぜ飲みに」 [02:51.95]がむしゃらに駆けた無謀な日々を 懐かしむだけの飾りにするな [02:57.99]恥さらしのしくじった過去と 地続きの今日を無駄となじるな [03:03.94]心が潰れた土砂降りの日に すがるものはそれ程多くない [03:10.09]だからあえて言わせてくれよ 未来は僕らの手の中 [03:15.90]友達の約束を守らなきゃ それだけが僕の死ねない理由 [03:21.91]本気で思ってしまった 笑ってよ 笑ってくれよ [03:28.02]うな垂れて覗き込む水溜り 映り込む相変わらずな僕に [03:34.03]苦笑い一つ放り込む 今日も土砂降り [03:40.05]そういや いつかもこんな雨だった [03:45.98]そういや いつかもこんな雨だった [03:52.03]そういや いつかもこんな雨だった [03:59.30]雨だった [04:02.62]悲観 楽観 交互に積み木崩し 振り返る度に痛む傷口 [04:09.43]とうの昔に忘れたはずの笑い話 [04:13.16]乗るか反るか? 行くか戻るか? 雨か晴れるか? やるか止めるか? [04:19.51]勝つか負けるか? 立上がれるか? やり直せるか? 生きるか死ぬか? [04:26.23]「やまない雨はない」「明けない夜はない」 [04:32.39]とか言って明日に希望を託すのはやめた [04:37.18]土砂降りの雨の中 ずぶ濡れで走っていけるか? [04:43.59]今日も土砂降り [04:49.00]そういや いつかもこんな雨だった [04:54.95]そういや いつかもこんな雨だった [05:00.89]そういや いつかもこんな雨だった [05:09.20]雨だった [05:11.99]