時の水面に ゆらり気ままに揺られ 辿り着いた先は 赤い扉を標す道 それは慰めの歌に似て 胸の奥をそっと潤す 黄泉と闇の入り口へと続いたとしても かまわない此処が現の境界 夢の世界あるなら 零れ 落ちて 淡く静かに消える それは幻を映し出す 墜ちる赤い空へと 瞳ひらき 希望捨てないでいる 何故か主だけ見えるから 安らぎ深く 月は優しく強く ここが桃源郷 ずっとこの場所 守り抜く それはひと時の泡沫に 瞳の奥 揺れる面影 終わらない夜いつまでも 消えないようにと 微笑んで ぬくもりくれた姿を 夢の世界あるならあふれだして 閉じる 真紅の扉 そして偽りの場所へと 墜ちる この世の光 瞳とじて自分消えないように きっと離れない いつまでも 夢の世界あるなら 零れ 落ちて 淡く静かに消える それは幻を映し出す 夢の終わりはなくて 続く時間へと ここは 幻想世界 消えぬ蜃気楼 現れる