露草色の空に 浮かぶ雲が弾けた その瞬間に 見つけた言葉が 理想郷を切り取って まるで逆光する フィルムみたいに 君の影と形をぼかす 答えを探して 帆を掲げる幽霊船 そっと その手を離して うわの空へと向かう 影は向かう渚へ はやる気持ち に背を向け 空の模様が 映りこむ水面へ 両手を伸ばした もうだれも知らない 映画のなかで 君は倒れて 巻き戻せない 時間の螺旋に からまったままで 計り知れない 君が見てきた 絶望がぜんぶ 嘘かもしれないと 気付いて欲しいの 君は撃たれて だれも知らない 束の間に見た 希望さえもぜんぶ 嘘かもしれないと 気付いて欲しいの