[00:37.120]とある夏の夜の夢に酷く胸を灼かれては [00:42.400]心掻き乱されるパラノヰア [00:47.890] 獣故の性分か甘い蜜に従順な [00:53.320]この身焦がし今宵も 下弦の月を睨む [00:59.050]二つの世を分け隔つ物 [01:01.550]この手で切り刻む為に [01:04.560]水鏡に写る姿さえも変えて見せよう [01:11.180]通り雨で終わるなら [01:13.880]泣いて泣いてそれでも泣いて [01:16.690]大きな湖(うみ)になったなら [01:19.420]貴方は溺れてくれますか [01:25.810] [01:44.260]侘びしき秋の夕暮れも [01:46.820]舞い散る雪へと移ろう [01:49.570]馳せる想いの丈も降り積もる [01:55.130]一目いま一目よ と急く心を宥めては [02:00.600]玉響の逢瀬へと足早に闇を駆ける [02:06.370]梅の華簪(かんざし)にして [02:08.810]打った芝居の数よりも [02:11.740]暇乞いの侘びしさに幾度も枕濡らす [02:18.480]通り雨で終わるとも [02:21.100]愛し愛しそれでも愛し [02:23.850]千里の山も越えたなら [02:26.590]私を愛してくれますか [02:34.210] [03:13.590]宿命に抗いながら 恋唄紡ぐ春の夜に [03:18.980]愛しき人 微笑むその先に女の影 [03:25.470] [03:27.100]通り雨に過ぎずとも [03:29.720]愛し愛し愛し疲れて [03:32.460]化かし合いに勝てぬなら [03:35.150]いっそ二人で [03:37.580]三途の舟場を越えて [03:40.700]共に餓鬼の籍に入ろうか [03:43.510]髑髏(されこうべ)さえも愛しい [03:46.160]此が私の嫁入り [03:56.960] [04:01.330]血潮の湯浴み済んだら [04:06.630]程なく参ります