雪風が窓を叩く 眠り際も奪う程に 微睡みの舟に揺られ 白い夜え込みだす 降り止まぬ雪はまるで遠い春の花のようで ひとひらは儚の夢、節が消える幻 あの日君に告げた「サヨナラ」が 精いっぱいの花向けでした いい気にも続れない 罪深い恋だから は 白い雪が解けたら 君は遠く旅立つ 移る且つ振り向きもせず 君が君の明日を行けるように 過ぎ去った幼い日々が 優しい顔て笑い掛ける 何度でも夢を見せて 果てるロンドのように あの日君がくれた言の葉が 体一つの灯火でした 暗闇を照らしだす それは確かな標 雪よ、鎖してほしい 君え向う思いを 君え向う思いを 温もりも声も笑顔も 全てを白を滅くして 選べなかった未来は 何処え続いただろう サヨナラ愛しい人よ 白い雪が解けたら 君は遠く旅立つ 燃えるように冷たい雪よ 捨て切れぬ願いを 朝無しい涙を 残酷な禍因ナレ 抱き締めて サヨナラ愛しい人よ 今は全て忘れ 眠らせて