[ti:Der Vorleser[クレル] [ar:erica] [al:六軒島夜会] [00:00.00] [00:28.01]私は陽気な朗読者 [00:33.80]主演の横で語る役 [00:39.82]舞台衣装は雪のよう [00:46.12]だってあなたが好きだから [00:52.72]髪をなびかせ 口を開けば [00:58.58]赤く染まった ファンタジー [01:08.40]主演に切られ 私は退場 [01:14.61]それでも真実は詩わない [01:21.53]靴をならして舞台の中央 [01:27.59]奏でるのは美しい幻想だけ [01:38.58]この肺に刃が届いたとしても [01:45.96]決して真実は語らない [01:51.95]黄金の花びらが溢れ出す [02:03.87] [02:12.83]私は寡黙な朗読者 [02:18.80]魔女の後ろで語る役 [02:24.85]朗読するのは魔女の台本 [02:31.19]だってあなたは客席だから [02:37.76]目を背け 口を開けば [02:43.59]青く染まった ミステリー [02:53.33]魔女に弄られ 私は退場 [02:59.55]それでも真実は曝さない [03:06.47]靴をならして舞台の中央 [03:12.48]魅せるのは残酷なまぼろしだけ [03:24.11]この肺を奪われたとしても [03:31.00]決して真実は語らない [03:36.16]ただ ただ 私の呼吸が止まる [03:47.88] [04:09.85]客席から見つめるあなたの目 [04:16.14]どうか変わらないでいて [04:21.83]私は無力な朗読者 [04:27.86]運命を語るしかできないの [04:35.82]エンドロールが始まるわ [04:41.77]私の出番の最後の合図 [04:48.53]靴をならして舞台の中央 [04:54.60]暗い奈落へ飛び込むの [05:06.08]この肺に海の水が満ちたその時は [05:12.81]一度だけ真実を語ってもいいわ [05:19.08]海の底に沈むあなただけに [05:26.52]end