[ti:蝶とユーチャリス] [ar:初音ミク] [al:nicovideo sm13769122] [00:28.51]夜の中で朝を探す僕を見て、 [00:35.50]君は『滑稽だ』と笑いながら、ピアスの穴を隠した。 [00:45.03] [00:46.33]だんだん沈んでいく。寒がりな僕の手は届かない。 [00:51.55]同調するかのように、電話が震えだす。 [00:56.26]ああ、面倒だ・・・・・・。もう聞きたくない感情むき出しの罵声。 [01:01.40]『少し休みましょう』 悪魔が囁いた。 [01:05.42] [01:05.72]ねえ、優しい声を聞かせてください。 [01:10.68]ユーチャリスの花の様に。 [01:14.13] [01:14.41]君は森の中へ消えて、蜜を探してる。 [01:19.59]それは、僕の知らない君だった。 [01:24.42]ひねくれた人間の猜疑心さえ、 [01:28.52]君はいとも容易く消し去ってしまった。 [01:36.25] [01:43.78]望まない速さで鼓動を刻む心臓は、 [01:53.26]あの時と同じように、思考を鈍らせていく。 [02:00.35] [02:01.52]存在否定衝動。無限ループにはもううんざりだ。 [02:06.82]表情は歪むばかり。時計も脈を打つ。 [02:11.54]『さあ、密室で毒リンゴをくれた君の望み、 [02:16.87]叶えてあげましょう』 強がって言うけど。 [02:20.72] [02:21.02]間接照明さえ目に刺さるから、 [02:26.02]逃げるように潜り込んだ。 [02:29.49] [02:29.89]きっと、誰も知らない君がまだ居るのだろう。 [02:34.94]去っていく君は、優しく手を振る。 [02:39.70]出会った頃のような笑顔だけで、 [02:43.85]何故か僕の目には、涙が浮かんでた。 [02:51.48] [03:12.77]信じてみる事にしたよ、もう少しだけでも。 [03:22.29]一番嬉しかった君の言葉を。 [03:30.70] [03:31.00]君は森の中へ消えて、蜜を探してる。 [03:36.08]ただその時その時の感覚で、 [03:40.87]君は生きてるから受け容れよう。 [03:45.01]境界線の上で踊る君を見ていた。 [03:54.64] [03:59.75]