ねぇ あなたが好きよ あなたが好きよ 壊しちゃいたいくらい もう 何番目でも 構わないから もっと与えて ネオンの森の奥 地下二階の扉 午前零時過ぎに 三度ノックをする 酸素(あなた)を求めて 今夜もアクアリウムへ 海色ドレスと 真珠のピアスで飾って 「ねぇ、キミが好きだよ キミが欲しいよ」 そんな見え透いた嘘で ああ また濡らされて また脱がされて ひらひら踊る そう あなたの水槽(おり)で 溺れ続ける 私は夜のエンジェルフィッシュ ああ うたかたの夢 目が覚める その前に殺して 画面に連なった あなたの熱帯魚達(コレクション) 本当の名前は もう覚えていないでしょう 心も身体も とっくに売ってしまった 失うものなんて もう何も残ってないわ ねぇ あなたが好きよ あなたが好きよ 壊しちゃいたいくらい もう これが最後で 構わないから もう一度 与えて 「ねぇ、キミが好きだよ キミが欲しいよ」 そんな見え透いた嘘で ああ また濡らされて また脱がされて ひらひら踊る そう あなたの水槽(おり)で 溺れ続ける 私は夜のエンジェルフィッシュ ああ うたかたの夢 目が覚める その前に殺して もう 逃がさないから あなたもここで 溺れ続けていて