砂塵舞う沙漠の夕べは冷気を纏い 白い吐息を棚引かせ、荒野を駆け抜ける 明日になれば分かれ道を往く愛しい君 今夜だけは二人きりで盃を傾けましょう 流砂に似た時の行方は 運命分かち流れ行くけど 今は出会ったこの奇跡 思い踊りましょうさぁ早く早く くるくると世界は廻る星空の下で 目眩く宴は一夜の夢幻 溢れ出る欲望の炎を瞳に宿し 踊り明かそうこの世界の果てで共に 棄てられた故城の上で君が吹く笛は 故郷の歌に良く似て、胸を締め付けるの 西の方傾いた月を瑠璃盃(グラス)に写し 飲み干して荒野に寝転び琵琶を掻き鳴らそう 君の笛は優しすぎて ずっと聴き続けたいけど 大きな夢を追い行くなら 一夜逢瀬を楽しみましょう今は くるくると世界は廻る月明かりの下で めくるめく恋は刹那の夢幻 燃え上がる熱情の炎を胸に抱いて 踊り明かそう朝の光が包むまで くるくると世界は廻るその手を振り解き 目眩く現世(げんぜ)は一睡の夢幻 忘れ得ぬ思い出を永久に心に刻んで 旅立とう朝日とともにあの空の下へ