[00:00.850]数年経っても影は消えない、感情ばかりが募って行く [00:05.650]踞って一人描いていた... [00:10.640]炎天直下 坂道の上、滲んだ僕らが歩いていた [00:15.290]夏の温度が目に残っていた... [00:18.390]「構わないでよ、」 [00:20.790]「何処かへ行ってくれ」君の手を払った 。 [00:24.570]「行かないよ」なんて言って君は僕の手を掴んだ [00:29.370]「五月蠅いな」僕はちょっとの先を振り返ずに歩いた 。 [00:33.980]「本当の心は?」 [01:00.810]「聡明」なんかじゃ前は向けない 理由が無いから腐って行く [01:05.390]巻き戻ってくれれば良いのにな [01:10.240]何年経っても僕は死なない 希望論ばかりを唱えている [01:14.970]当然今日も君は居ないのにさ [01:17.930]「構わない、死ねよ、死ねよ。」 [01:20.980]って手首を握って、ただ呪って [01:24.010]何も出来ないでただ、のうのうと人生を貪った [01:28.770]「夏が夢を見せるのなら、君を連れ去る前へ」なんて [01:33.420]照れ隠しした日々が 空気を照らして脳裏を焦がしていく [01:38.840]18歳になった少年 [01:40.920]また何処かで待っていたんだ [01:43.410]カゲボウシ滲む姿を思い出して [01:48.280]炎天下に澄んだ校庭 笑っていた君が今日も [01:52.950]「遊ぼうよ」って言ってユラユラ揺れた [01:57.830]「心配です」と不器用な顔 隣人なんかには解んないさ [02:02.370]悲しそうなフリをしないでくれ [02:07.210]朦朧、今日も不自然でいよう 昨日のペースを守っていよう [02:11.900]君の温度を忘れない様に [02:14.970]叶わない夢を願うのならいっそ掠れた過去を抱いて [02:21.080]覚めない夢を見よう 当然の様に閉じ篭って [02:25.830]「それじゃあ、明日も見えないままですよ?」 [02:28.510]それならそれで良いさ [02:30.420]つまらない日々を殺す様に手を染め、『一人』を選ぶから [02:35.910]18歳、腐った少年 [02:37.980]また今日も祈ってたんだ [02:40.390]色めいた君の笑顔にしがみついて [02:45.310]炎天下に「どうかいっそ連れてってくれよ」なんて [02:49.900]呟いて息を静かに止めた [02:57.790]→「___戻らない...」 [03:00.290]→「___あの日は...」 [03:02.530]→「___痛くて...」 [03:04.960]→「___誰も、触れないで...」 [03:23.070]「聞こえていますか」と声が消えた [03:27.770]理由もなんだか解っていた [03:32.480]夏の温度に手を伸ばしていた... [03:57.680]炎天下、願った少年、 [03:59.970]「あの頃」に立っていたんだ、 [04:02.450]夏めく君の笑顔は変わらなくて... [04:07.260]「死んじゃった。ごめんね」 [04:08.850]なんて [04:09.460]「『サヨウナラ』しようか」 [04:11.250]なんて [04:11.840]寂しいこと言わないで... [04:14.090]往かないで... [04:16.570]カゲボウシがそんな僕を、 [04:19.000]見つめていたんだ