こよい风(かぜ)吹(ふ)き抜ける丘(おか)の上(うえ) 杯(さかずき)に落(お)ちた月(つき)を呑(の)む 去(さ)りし人(ひと)と见(み)しあの月(つき)を 今(いま)までも忘(わす)れず 远(とお)い日(ひ)の人(ひと)々(びと)と违(たが)え行(ゆ)き 咏(うた)われる命(いのち)となりても こよい我(われ)に并(なら)ぶ者(もの)なし 今(いま)はただひとりよ 体(からだ)を曲(ま)げてふと振(ふ)り返(かえ)り 砕(くだ)けた月(つき)を仰(あお)ぎ见(み)る 欠片(かけら)を拾(ひろ)い集(あつ)めれど 戻(もど)らぬ命(いのち)よ 去(さ)りし友(とも)に捧(ささ)ぐ杯(さかずき) 光(ひかり)さす无(む)垢(く)なる明日(あした)に起(お)き 华(はな)やぐ栄(さか)の昼(ひる)を行(ゆ)き 暗(やみ)の帐(とばり)さす夜(よる)を越(こ)え 人(ひと)はまた鬼(おに)と并(なら)ぶ 体(からだ)を曲(ま)げてふと振(ふ)り返(かえ)り ゆるりと体(からだ)を戻(もど)すとき 视界(しかい)の端(はし)に伫(たたず)むは 小(ちい)さな命(いのち)よ 去(さ)りし友(とも)に捧(ささ)ぐ杯(さかずき) 并(なら)ぶ友(とも)と交(か)わす杯(さかずき) ちはやぶる神(かみ)々を楽(たの)しませ あめつちに游(あそ)ぶ者(もの)どもよ 恐(おそ)れ忌(い)まわれるこの鬼(おに)も あはれとおもはせ 体(からだ)を伸(の)ばしふと眺(なが)めれば にぎやかす声(こえ)はそこかしこ ならば今宵(こよい)は良(よ)い月(つき)よ 美(うつく)しき命(いのち)よ