作词 : 岩崎大介 呼吸(いき)吸うように、奪ってきた あの日々 時計の針は無情だね 耳の奥へと流れてく音、 すべてが青褪めていく気配 もう、二度と戻ることはないと 知っているのに、痛みは胸(ここ)にあって 貴女を失いたくはない、なのに、 どうして、どうして――――…………… だから、世界を、閉ざしてしまおう? 優しさという、残酷(かれん)な想いで、育った花を そっと耳もとへ、挿せば ねぇ、そうなんだ、髪を梳く度に、 甘い言葉だけをかけたい――――……… 「愛してるという言葉を、百年後もかけるから」 「お願いだから、この時よ、停まって」 この冷えた血を、温めて―――― 血が継がれて、流れているならね いつか、ひとつになれる 酷い哀しみを、忘れてしまえるように 一思いに、入れてしまおう 見限らないでよ、誰もが、赦さなくても お願いだから いつか、月が甘く、 微笑(わら)ってくれるはず、そうだろう? 割れた硝子に、問いかけて見れば見る程 哀しくて その中に映ったものを赦せない? ひそかに添えた、荊の冠は、どこか痛んでるよ ねぇ、一度も想われなくても、 どこか台詞(ことば)を求めて、願いは胸(ここ)にないのかな? 貴女の微笑みの中で、すべてを、忘れて、 溶ける――――………… 砂糖漬けの、温い血は、どこか曖昧で 愛しさと、切なさなら、どこかへ、 置いてくればいい きっとふたりは、今だけ もう、終わりにしよう? 永遠に続く想いなんて、 どこか可笑しい―――……… 「泣かないでほしい、俺の中で、生き続けてるから」 「この身体は、貴女の血で満たされてるから…… 今は、さようなら」 この冷えた手を、温めて―――― 最期の懇願(ねがい)なら、とうの昔に伝えてる いつか、ひとつになりたい ゆっくりと寄せる、血の波 独りで、 溺れて 貴女の残像を、見上げてる どうして、今、言えなかったことばかり、 思い浮かぶんだろう? この冷えた血を、温めて―――― 血が継がれて、流れているならね いつか、ひとつになれる 酷い哀しみを、忘れてしまえるように 一思いに、入れてしまおう 見限らないでよ、誰もが 赦さなくても お願いだから いつか、月が甘く、微笑(わら)ってくれるはず、 そうだろう? 「………―――――ずっと、俺の側に、いてくれ」 ~END~