尊さの意味を我が身に説き伏せる 鼓楼の音も消えゆ いつか迷いはなくなるだろうか この心も 万里に続く道よりも遥かに長く険しい隘路 それが人の生 緑が萌える野山を焼き尽くす度にまた悲しみは降り 心まで灰に変わる 差異はなく等しき朱の色に隔たる壁はない 染み付いた毒で今も人は変われずに 尊さの意味を我が身に説き伏せる 鼓楼の音も消えゆ いつか迷いはなくなるだろうか この心も あなたを想えば想うほどに苦しい 家名を捨てることなどできない けれど幸せにしたい 始まりの火蓋は何故切られた 戦禍は子から子へ 討つべき仇は消えてはまた生まれゆく 魂の去り際に何を遺せるか 愛すべき者へと 覇なるは諸刃の剣 自身を討ち滅ぼす 尊さの意味を我が身に説き伏せる 鼓楼の音も消えゆ いつか迷いはなくなるだろうか この心も