影は手を繋ぎ御伽噺の夜は更ける 僕らはようやく気付く 迎えは来ない 闇を知る御方 教えて頂けませんか 古の森で生きてゆく術を 永遠に続く甘き菓子などない 口にすれば夢は溶けてゆくから いつか悲しみを乗り越えたなら 振り返ることはせず やがては僕らも大きくなって それぞれの道を行くだろう あの人を恨んではいけない とても難しいけれど 思い出す度に弱くなる心は いっそ竈(かまど)に投げ込んでしまおう 繋ぎ止めていた愛情の鎖 失った理由なら知らないままでいい 知れば何かが変わるというのでしょうか いつか悲しみを乗り越えたなら 振り返ることはせず やがては僕らも大きくなって それぞれの道を行くだろう