春だから花のさざ波 風たちの通り道 恋人に寄せる想いもあざやかな彩りに あの雲のまぶしさに今ありがとう 今日まであなたと長く苦しい道 歩いて来たのだと今振り返ります 涙ひとつ指にすかしたら 恋は一瞬の夢は絵巻 夏だから光の粒子 陽傘さす草の道 涼やかな泉のような瞳をしてたあなたです あの樹々のざわめきに今までありがとう 渡さず仕舞いの手紙の数々を 机にとりだしててれながら読みます つらい日々に泣いた記憶さえ 今はうつくしい夢の絵巻 秋だから静けさの音 紅い葉を敷いた道 雨の糸 言葉少なにニつの手ぬいとめた あの愛の語らいに今ありがとう 愛は四枚の季節を私の腕に残したわ 青春という夢の中で 冬だから見送る人を 白く消す雪の道 あたたかな手で溶けてゆく 哀しみがひとつずつ この冬のつめたさに今ありがとう 冬だから見送る人を 白く消す雪の道 あたたかな手で溶けてゆく 哀しみがひとつずつ この冬のつめたさに今ありがとう