[00:00.00]「私は何も知らないふりしていてあげるわ。 [00:05.63]泣いて、壊れて、笑って…」 [00:11.01] [00:44.12]もう只死ぬのを待つだけの仔猫を見た。 [00:49.30]排泄器官は塞がれたらしく誰も近づかない。 [00:54.76]本人はそれが当たり前のような顔してる。 [01:00.00]あなたは終わりがわかんない。 [01:04.73] [01:05.54]雨は上がる気配もなく降り続いている。 [01:10.97]部屋の明かり消して床にはいつくばって、 [01:16.37]不幸な人のことを考えて自分慰めて、また一つ逃げ道増やしてる。 [01:27.13] [01:27.15]まっさらな紙に落ちた、一滴の黒いそれは [01:32.49]滲み出し広がって何も見えなくした。 [01:37.54] [01:41.59]キチガって暴れ始めた彼の心臓。 [01:47.43]妄想は膨らむばかりどうにもなりやしない。 [01:52.77]彼女は何も知らないで愛想を振りまいてる。 [01:57.86]私は、あなたが、わかんない。 [02:02.18] [02:03.56]夜は終る気配もなく飲み込み続ける [02:08.88]言葉を指でなぞって床をはいずり回って [02:14.33]その言葉に嘘、偽りはないが、隠し事にあり、爪がくいこみ始める。 [02:24.94] [02:24.98]嘘が下手な男と隠し事がうまい女 [02:30.47]傷付くのがいやで自分追いつめて [02:34.70]滲み出す輪郭それに伴う痛み [02:39.91]柔らかな曲線に影を持つ。 [02:46.20] [03:18.17]雨は上がる気配もなく飲み込み続ける [03:23.35]仔猫のことを考えて心臓かきむしられて [03:28.80]簡単に自殺を考えたことは一度もないが、何だか死にたい気持ちです。 [03:39.78] [03:47.42]嘘ばかりの男と、騙され上手な女 [03:53.11]傷つくのが恐くて、無垢を演じてた。 [03:58.49]流れ出す激情。それに伴う目覚め [04:03.81]柔らかな曲線は、影を持つ。 [04:08.72] [04:09.53]仔猫も自分の運命を、理解することができたなら [04:24.39]知りたくなんかなかったと、思うでしょう。